ー作曲家としてー

ー作曲家としてー

自分の私見ですが、音楽プロデューサー大内義昭ではあったけど、やはりその才能とこだわりは
作曲家大内義昭としての部分が突出していたように思います。

ある仕事で大内さんの楽曲を編曲させてもらった時、シンガーが詩との兼ね合いから
若干メロディーを変えて歌ったときがあったのですが彼は「その次の音符が上に行くのか下に行くのか、これがそうでなければその曲ではないんだよ」って言ったことが、ぼく記憶の中にずっと残っています。
そう言う意味ではぼくらみたいに基本編曲家が出してくるメロディーと違って、本当の意味での作曲家のメロディーなんですね大内さんのは。

JASRACのメロディーの登録譜面にだって間違いなく正確にその曲の音符を書けると思います。
時間はかかっちゃうかもしれませんがw
今のPOPSの曲はいい意味でも悪い意味でも適当です。

基本的にパフォーマーありきなのでたまたまそう歌ったのがよければそうなってしまうことが多いように思いますけど、結局本当の作曲家の方が書いたメロディーのように時代を越えて残りそうなものはあまりないですよね。
組み合わせの上手いものも中にはありますけど所詮「上を向いて歩こう」にはなれない訳です。
それは、発明家のメロディーではないから、なんですけどね。
Kohhyの「Hold on me」「Together」なんてまさしくその美学を感じませんか?
そういう作曲家はこれからの時代には生きていきにくいから生まれてきにくいのは百も承知ですが、きっと日本の音楽業界がもう一度息を吹き返せるとしたら、こういうプロフェッショナルたちが自分たちの仕事をちゃんと果たせたときだとも感じますね。

自分がこの先どういう方法論をとって新しい音楽を創造していくのかも含め、
もう一度考えてみたいと思います。

しかしそういう先輩に出逢えてぼくらは幸せですね。

帰ってきてからは北九州のために、たくさんの曲を提供されたと聞いています。

いらんことかもしれませんが、彼のメロディーメーカーとしての才能をあまりご存じない方も
おられると思いますのであえてお伝えさせて頂きました。

そして、ご家族の皆様には謹んでお悔やみ申し上げます。

合掌

A-HEAD RECORDS堤秀樹