ポップアートは作者も作品の消費者も若者が担い手です。テレビや雑誌の芸術コーナーを賑わせている多くは若いアーティストです。そして年齢を重ねるごとに創作を続けるクリエイターは少なくなり、消費者も一部の芸術嗜好のある人たちを除いて加齢とともにアートへの興味を失います。
しかし芸術の歴史を振り返ると、作者の晩年に近い作品が高評価を得ています。若くして人類の宝と呼べる作品を残したモーツァルトやゴッホ、ラファエロのようなアーティストもいますが、若い頃の作品が優れていたというよりも若くして死を迎えたことが若き天才達の作品として知られている理由ではないでしょうか。